連載 衛生行政キーワード・83
医療計画の見直しについて
田辺 正樹
1,2
1前・厚生労働省医政局指導課医師確保等地域医療対策室
2現・厚生労働省健康局結核感染症課新型インフルエンザ対策推進室
pp.665-667
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102507
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はじめに
医療計画は,医療機能の分化・連携を推進することを通じて,地域において切れ目のない医療の提供を実現し,良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を図ることを目的としています(図1).医療計画の見直しにあたり,「医療計画の見直し等に関する検討会」において,大きく6つの見直しのポイントが示されました(図2).
概ね平成25(2013)年度から始まる都道府県の新たな医療計画に向けて,平成24(2012)年3月30日,「医療計画作成指針」を改正するとともに,精神疾患,在宅医療の体制構築に係る指針を加えた「疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制構築に係る指針」を発出しました(医政発0330第28号,医政指発0330第9号)(厚生労働省医療計画のホームページ参照,http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryou_keikaku/).
本稿では,二次医療圏の設定,PDCAサイクル[注:計画(plan),実行(do),計画(check),改善(act)のプロセスを順に実施すること]について概説します.
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