連載 病院改革 患者さんの期待を超越せよ!・4
CQI:Continuous Quality Improvement インターマウンテイン・ヘルス・ケアの事例から学ぶ(2)
浦島 充佳
1,2
1東京慈恵会医科大学臨床研究開発室
2東京慈恵会医科大学小児科学講座
pp.566-570
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
IHC 路線変更初期
ジェームス医師が IHC (Intermountain Health Care)に赴任した1986年当初,IHC はよろず修繕屋の状態でした.ある日ジェームス医師は,TQM(Total Quality Management) の父と呼ばれるエドワード・デミング博士の講演で「質が高ければコストを下げることができる」という言葉に強く感化されます.
ジェームス医師は早速 IHC で行われた臨床試験データをもとに検証したところ,デミング博士の主張する「質とコストの関係は事実である」ことを確認できたのです.ジェームス医師は,財務および経営部門と共同で,活動度に応じた特殊会計システムを構築し,すべての科を超えてこれを実行したのです.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.