特集 スピリチュアリティと病院
医療現場でのスピリチュアリティ
伊藤 真美
1
1医療法人社団花の谷クリニック
pp.555-556
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100041
- 有料閲覧
- 文献概要
スピリチュアルケアは人が担うことができるのか
緩和医療の中で,最期に残る課題は「スピリチュアルケア」ともいわれる.しかし,スピリチュアルケアは誰が担うことができるのか.筆者自身は,緩和医療の現場に身を置いて,スピリチュアルケアの担い手となることはできない,そしてスピリチュアルケアの専門家を目指してはいけないと思い続けてきた.
緩和医療が,緩和医療の専門家によってしか提供されないのでは困る,スピリチュアルケアがスピリチュアルケアの専門家によってしか提供されないのでは困るという思いからでもある.緩和医療は特別な医療ではない,医療そのもの,医療の原点であると考えている.緩和医療をホスピス・緩和ケア病棟でなければ受けることができないしくみにしてはならない.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.