特集 社会的責任(CSR)が問われる病院
済生会病院の社会的責任
岩本 一壽
1
1社会福祉法人恩賜財団 済生会支部岡山県済生会支部
pp.474-479
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100024
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済生会は今年で創立94年を迎える.この間,全国の済生会は「恵まれない人々のために,施薬救療し,済生の道を弘めるように」という済生勅語の理念を創立の精神として守り,各時代,地域のニーズと行政の要請に応じて発展してきた.済生会は全国1法人ではあるが,41都道府県に41支部を置き,各支部・施設は独立採算で事業を行っている.病院79,診療所10,介護老人保健施設25,老人福祉施設55,児童福祉施設23,身体障害者福祉施設5,老人デイサービスセンター41,老人介護支援センター54,看護師養成施設9,訪問看護ステーション46,その他10を運営し,さらに巡回診療船「済生丸」が瀬戸内海の67島を巡回し,診療・検診活動を行っている.職員数は全国で約3万6千人である(平成17年4月1日現在).
本稿の主題である済生会病院の社会的責任を述べるにあたり,筆者の所属する岡山県済生会の経営する岡山済生会総合病院がこれまで行ってきたこと,現在,遂行中の業務と取り組み姿勢について述べてみたい.
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