病院めぐり
龍ヶ崎済生会病院外科
小林 昭彦
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1龍ヶ崎済生会病院外科
pp.762
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212513
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当院のある龍ケ崎市は,茨城県南部に位置する人口7万7000人程度の街で,特にこれといった産業や名産品はありません.ただ,都心から約45 kmと“そこそこ”の距離ということで,1981年(当時は周囲にイノシシが住んでいたというくらい,のどかな場所でした)にベッドタウンとして開発されたことで人口が“そこそこ”増えました(計画当初は30万人を見込んでいたとのこと).周囲の市には,地域の中核となる総合病院がありながら龍ケ崎市にはなく,人口増加とともに市民の要望が高まり,2001年12月に当院が開院しました.ほとんどの医師は筑波大学より派遣されており,開院当初は急性期総合病院としてその役割を担っておりましたが,昨今の医師不足(偏在),専門医制度の変更,などにより診療を縮小せざるを得ない状況に陥っております.
われわれ外科もその波にあらがえず,時折筑波大学からの学生実習を受け入れたり,他科(救急など)からの消化器外科研修を年単位で受け入れたりしておりますが,現在は消化器外科医3名で診療を行っております.幸い消化器内科のアクティビティが高く,内視鏡検査や化学療法は快く引き受けてくれるため,われわれは手術と補助化学療法さえ行っていればよく大変助かっております.このような環境で,年間400件前後の手術をこなしております.
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