特集 脳性まひのリハビリテーション
Ⅳ 学童期・青年期の脳性まひ
扉
pp.667
発行日 1972年12月9日
Published Date 1972/12/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104331
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超早期療育の強調が,逆に「学童期以後になったらもう何をやっても手遅れだ」という悲観的なムードをひき起すことになってしまっては大変であるし,そのような考えほどリハビリテーションの真の理念に反する思想もない.従来つみ重ねられた臨床経験の中には今後とも生き続け,発展していくものも少なくないし,また全人的にみての教育・職業・社会生活上の諸問題の解決にむけてのこれまで多くの先人たちの努力にも学ぶべきものが多い.他の障害の場合と同様,脳性まひにおいても,「障害者の人間としての権利の回復」を意味するリハビリテーションの最終的な成否は実はこれらの分野での努力のいかんにかかっていることが多いのである.このセクションではこの意味で学童期・青年期の脳性まひ児(者)のもつさまざまな問題を医学(深瀬論文),PT(堀論文),OT(森山論文),教育(青柳論文),職業(高木論文),社会生活(手塚論文)のそれぞれの面から考え,論じている.
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