Japanese
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特集 手すり
―障害別にみた手すり・2―関節リウマチ患者のための手すり
Handrail: Handrail for Patient with Arthritis
三田 幸恵
1
,
磯 毅彦
1
,
原 修
1
,
小柳 いづみ
1
Sachie MITA
1
,
Takehiro ISO
1
,
Osamu HARA
1
,
Izumi KOYANAGI
1
1中伊豆温泉病院
1Nakaizu-onsen Hospital.
pp.358-363
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104039
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Ⅰ.初めに
健康な人間が普段何気無く使用している道具が,体に障害をもったとき,たいへん重要な役割りを果たすことがある.そういう道具の一つに“手すり”がある.
元気なときには駅の階段に付いている手すりに,ほとんど触れることもなく,ときには2段ずつ飛び越えて階段を掛け上がっていく人でも体の調子が悪かったり,足にけがをしたときには,勢い良く上がってくる人々から身を守るように手すりをしっかり握りしめたり,手すりで体を引き上げるようにしながら,1段ずつ昇っていく.途中,手すりが途切れたりしていれば,思わず,ため息をついて立ち止まってしまう,という経験をした人もいるであろう.
慢性関節リウマチ(RA)による機能障害をもった患者の立場から,この手すりについて検討を加えてみたい.
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