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特集 手すり
―障害別にみた手すり・1―在宅片麻痺障害者のための手すり
Handrail: Handrail for the Home-bound Hemiplegics
冨田 昌夫
1
Masao TOMITA
1
1神奈川リハビリテーション病院
1Kanagawa Rehabilitation Hospital.
pp.352-357
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104038
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Ⅰ.初めに
水平移動は歩行・車いす・いざりなどいくつかの手段を選択できるが,垂直移動が含まれる場所では立ち上がり動作そのものを無くすことはできない.したがって,移動動作自立のためには垂直移動をいかに自立させるかが重要なポイントになる.諸家の報告でも家屋改造件数が多いのは便所・浴室であり1~3),垂直移動を必要とする場所で改造のニードが高くなっている.改造に手すりはつきものと言ってもよいほど手すりは数多く取り付けられている.しかし治療者や設計者の意図どおりに使われ患者の要求を満たしている手すりは意外に少なく,取り付けの難しさを痛感している.
片麻痺の場合手すりは姿勢保持および垂直移動を行う場所で重要となり,“握って引っぱる”使いかたが中心になると思われる.このような前提の下に,手すりに対して私見をまとめた.
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