Japanese
English
特集 内部障害(1)
腎不全透析症例に対する作業療法
Occupational Therapy for the Patient Receiving Artificial Renal Dialysis
松葉 正子
1
,
高橋 直子
1
,
稲田 周子
1
Masako MATSUBA
1
,
Naoko TAKAHASHI
1
,
Shuko INADA
1
1虎の門病院分院
1Toranomon branch hospital.
pp.313-316
発行日 1987年5月15日
Published Date 1987/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103782
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Ⅰ.はじめに
腎不全に対する透析療法は,日本で普及され始めたのは20年程前からであるが,この20年間にダイアライザーや透析液の改良,ブラッドアクセスの工夫などの技術的な進歩と共に,腹膜透析やCAPD,血液濾過法というような臨床面での使い分けも研究されて適応患者も急速に増加している.医療費の給付の面でも更生医療の適用や高額医療費の補助,身体障害者手帳による恩典などが受けられて,患者の負担は減った.最近は完全社会復帰をめざして,CAPDや家庭透析の検討もされ始め,今や透析患者は病院やクリニックなどの医療機関以外でも自己管理という形での療法を行う時代になりつつある.この小稿では病院に在籍する作業療法士の立場から,透析患者へのOTによる援助についてまとめてみた.
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