Japanese
English
特集 内部障害(1)
糖尿病に対する理学療法
Physical Therapy for Diabetic Patients
秋山 純和
1
,
小松 優子
1
Sumikazu AKIYAMA
1
,
Yuko KOMATSU
1
1結核研究所付属病院
1Dept. of Physical Therapy, Research Institute of Japanese Anti-tuberculosis Association Attached Hospital.
pp.309-312
発行日 1987年5月15日
Published Date 1987/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103781
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はじめに
最近,糖尿病に対する運動療法が盛んに研究され,実施されつつある.軽度の糖尿病では合併症も少なく比較的容易に効果をあげることができる.著者の勤務する病院は呼吸器と消化器の専門病院であり,糖尿病で心肺機能の低下した状態の患者も多い.糖尿病があり,呼吸不全,片麻痺などの状態だと運動負荷訓練は困難なことが多い.しかし,いずれにしても非活動を続ければ耐久性や筋力が更に低下する1).また,結核に糖尿病が合併すると化学療法の効果が減少することが知られている.以上の理由で糖尿病患者にできる限り運動負荷訓練を実施することが望まれる.
今回,著者の行ってきた若干の基礎的な研究の経過と臨床で実際に実施している方法について紹介したい.
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