プラクティカル・メモ
片麻痺の肩関節亜脱臼に対する上肢ベルトの試み
岸本 富士雄
1
1那智勝浦町立温泉病院
pp.202-204
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103291
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Ⅰ.はじめに
片麻痺患者の治療過程において,初期および経過中に機能回復を阻害する因子の一つとして,肩関節に痛みを訴える患者が多い.
麻痺している上下肢を,自他共に動かさなければいけないことをよく理解出来ても,動かそうとしない.その結果,肩関節が,弛緩してきている患者を多く見受けられる.
当院においても,時には三角布やアームスリングで不良肢位にもかかわらず固定を行うことがある.
そこで何かよい装具はないものかと色々試作してみたところ,良好な結果を得たので報告する.
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