Japanese
English
講座
医事法規 1.医業全体の概念
Medical Law 1. General Concept of Medical Practice
松田 功
1
Isao MATSUDA
1
1厚生省健康政策局医事課
1Ministry of Health and Welfare.
pp.179-189
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103284
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
理学療法士及び作業療法士法の制定以来,20年が経過しようとしている.この間,免許を取得した人の数は,理学療法士4,530名,作業療法士1,752名(各昭和59年4月現在)となっている.また,理学療法士,作業療法士の養成についても,それぞれ1学年定員が960名,565名(各昭和59年4月現在)となり,その養成力も飛躍的に増大してきたところである.
このように,わが国の医学的リハビリテーションの中核を担う理学療法士及び作業療法士の確保については,関係者の努力によって,専門技術者の絶対数の不足という状況をようやく解消しようとする情勢となってきた.しかしながら,近年の医学医術の急速な進歩,あるいは疾病構造の変化等に伴って,理学療法士及び作業原法士のみならず医師をはじめとする医療従事者全体について,その在り方が改めて問われる時期にきているものと考えている.21世紀の医療を展望した場合,医療の内容,システム,医療従事者さらに医療をとりまく社会保障制度,あるいは社会福祉など大きく変化しつつある.
そうした状況に鑑がみ,今一度,資格制度を中心とした医療制度について,その概要及び最近の動向を御紹介して,今後の参考にしていただければ幸いと考えている.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.