とびら
理学療法士・作業療法士を育てる教育
伊原 幸枝
1
1国立療養所箱根病院附属リハビリテーション学院
pp.73-74
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103255
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昭和38年に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院が理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の養成施設として初めて設立されて以来,養成施設の数は年々増加している.21年の月日を経て,さまざまな形態の養成施設が数多く登場し,四年制大学の検討も始められる近頃,PT・OTを育てるという出発点に立って教育を考えることが多くなった.
日本で初めて文部省がPT・OTの養成施設として短期大学を開設したのは昭和54年であり,専修学校制度は昭和50年の学校教育法の改正により制定された.それ以前は学校教育法第1条に定められる『正規の学校』としての法的地位を有さず,社会的に明確に区別される各種学校でPT・OTが養成されてきた.そこでは教育をする側もされる側も,日本にリハビリテーション医療を根づかせることを目的に,パイオニア精神と使命感に燃え,夢を追い,道を歩き始めた.そして歩は進められ,私達が安住している現在の法的・社会的地位を築きあげ,今日の繁栄を迎えた.これは各種学校や専修学校の教育の成果であると思う.
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