特集 カウンセリング
<随想>私のカウンセリング経験
地域における精神衛生相談
宇賀 勇夫
1
1昭和大学付属鳥山病院
pp.824
発行日 1983年12月15日
Published Date 1983/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102988
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私は精神病院に勤め,現在は社会復帰病棟配属で,そこの患者の個人面接,集団心理療法,一部の外来患者の個人面接を行っている.この個人面接の中の1つにカウンセリングがある.かつて池田由子先生(国立精神衛生研究所・精神科医)の指導を受け,プロジェクト・チームを組み,欠陥分裂病への精神療法的接近を試み,学会に2回出題した(抄録・精神神経学雑誌70巻2号,昭和43,71巻3号,昭和44).スーパーバイズを受け,研究のアプローチの仕方を習い,良い研鑚となった.
昭和50年から時々カウンセリング研修会に参加するようになり,国分康孝教授(東京理科大学)から折衷法カウンセリングの教えを受けたことは,精神科臨床に適した方法で,幸せであった.これがまた次のような地域での相談に従事した際,役に立った.
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