とびら
援助するという事
神村 朝勲
1
1那覇市立病院
pp.445
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102661
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理学療法士としてリハビリ医療に携わってまだ七年の経験しか持たないが,これまで仕事を通して周囲の人達からさまざまな事を学び,成長の糧とし社会に貢献出来るように努めてきたつもりである.患者から喜ばれ感謝された事もあれば,逆に教えられ励まされ勇気づけられた時もある.これからも理学療法のみに止まらず視野を広く持ち,直感と応用力を備え柔軟な姿勢と創意工夫を持った療法士になりたいと欲ばった想いに馳せるこの頃である.
改めてリハビリテーションが掲げる理念,いわゆる「全人間的復権」「人間らしい生活への復帰」を見つめ直してみると,その目指す所は包括的でそれだけに芒洋として的をしぼりにくい.人間的と称する場合,内容がいかようにも解釈でき,把えがたい.やはり日本語よりそのまま“リハビリテーション”なる語を使用した方が良いのかと思うがどうもすっきりしない.
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