紹介
—D. K. Wilson, Ph. D. 著—Voice Problems of Children
大和田 健次郎
1
1学芸大
pp.89
発行日 1973年2月20日
Published Date 1973/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207880
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声の障害はわが国ではほとんど耳鼻科医によつて診断治療が行なわれているが,米国では言語病理学の領域の人も携わつていることが多い。この本は言語病理学の立場からspeech clinicianの訓練の際の指針として書かれている。したがつて内容も,発声器の器質的障害に関するものよりもさらに広く,快い会話をするための声の問題も取扱われている。日本でいえば言語指導である。
始めに発声に関して何が問題となるかをあげ,原因を器質的なものと機能的なものとに分けて記載されているが,小児特有のものが何であるかが詳述されていない。
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