本の紹介
「理学療法・作業療法のための神経生理学プログラム演習第1巻筋紡錘」―Carolyn A. Crutchfield,Marylou R. Barnes著真野行生監訳,愛知理学療法士中枢神経研究会訳
嶋田 智明
1
1高知医療学院
pp.765
発行日 1981年8月15日
Published Date 1981/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102468
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
近年脳卒中や脳性麻痺たどによる中枢性運動障害に対して,神経生理学的アプローチの重要性が認識され始めたが,最近ではほぼこの種のアプローチを行う上で正確な基礎的神経生理学が不可欠であることを療法士のみならずリハ医療に携わる者なら誰もが痛感しているはずである.しかし神経解剖は複雑であり,しかもそれを基盤とした神経生理は難しいという事で,臨床上必要性に迫られながらも,ややもすると敬遠しがちであった.特に運動系に関する神経生理学の範囲は広くかつ深く,まだ未知の分野が多いので,その研究も活発であり,次々と新しい理論が導入されつつあると聞いている.この難題を学生教育のレベルで解決しようと出版された本の一つがここに紹介するものである.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.