精神科作業療法
OK式作業療法の技法とその症例
大橋 博
1
,
池口 美奈子
2
1三重県立高茶屋病院
2守山荘病院
pp.737-740
発行日 1981年8月15日
Published Date 1981/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102462
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Ⅰ.はじめに
作業は,生産的作業と創作的作業とに大別でき,おのおの治療的意義も大きいが,前者は設備費がかさむため,個々の患者達のニーズに合せた多種目の作業を病院内で提供するにはおのずと限界があって困難であり,また後者は作品の処理に苦慮するといった隘路がある.
そこでこの両者の短所を補った作業の一例として,大橋と鹿島はOK式作業療法1)なるOT技法を開発した.ただしこれとても同一患者にこれのみを長期間実施し得ない場合が多いといった短所もあるが,数量化,統一化でき得る作業評価(図1)に使える等々の長所があるので,Ⅱで技法を紹介し,池口が守山荘病院にて,OK式作業療法を中心としてグループワークを試みたので,その症例をⅢで述べることにする.
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