連載 研修おたく海を渡る・13
ボード―生涯勉強!
白井 敬祐
pp.215
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101994
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今回はボードと呼ばれる専門医試験制度について,記憶の新しいうちに書きとめさせてください.レジデンシー修了が受験の条件で,それ以降内科の場合は10年に一回の更新が必要です.
レジデンシー最終学年になる少し前から,MKSAP(http://www.acponline.org/catalog/mksap/14/)あるいはMEDSTUDY(http://www.medstudy.com/s.nl/sc.2/.f)といった対策本を多くのレジデントが買い求めます.実はボードがなくても臨床はできるのですが,Eligible(ボードを取る資格がある)とCertified(ボードを取った)では,就職先に制限が出てくるので,みんなかなりまじめに勉強します.図書館でひまを見つけて,せっせと問題集を解くのです.モーニングレポートの一部をこれらの問題を解くのに当てたり,勤務が終わった夕方に指導医にボランティアで問題集の解説をしてもらったりもしました.内科学会のホームページには,ボードの勉強法として,3~4人といった少人数での定期的な勉強会が勧められていました.それに従い,友人とつるんで,夜中にスターバックスで勉強会を開いたのもいい思い出です.
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