特集 理学療法士・作業療法士に関連のある社会資源
各種機関のサービス
職業安定所
坪山 正義
1
1京都心身障害者職業相談室
pp.693-695
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102009
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心身障害者職業相談室(職相)と,公共職業安定所(職安)との関係
私の勤務している京都心身障害者職業相談室は,1975年1月1日に発足した.それまでは,京都市内の三つの職安で,それぞれ心身障害者の職業相談,職業紹介を行っていたが,①力が分散していて充分なサービスができない.②職安の建物の構造が障害者になじまない.③京都市を一つの労働市場と見ることができる等の理由で,全国で初めての,また現在でも,わが国唯一の職相が発足した(①のサービスの問題としては,求職者の障害が重度化,多様化している傾向があり,障害についての認識,対応が的確でなければならない.そのためにも分散しているよりも,集中した方が,効果が期待できる.②の建物の構造については,市内三職安とも,入口の混雑,階段を利用しなければならないこと,相談環境が落ちつかない,トイレの問題等があって利用しにくいこと,③の労働市場についても,京都市内を一つの通勤圏内と見ることができるし,わざわざ三職安に固定して考える必要がない).
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