Japanese
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特集 精神神経症と理学療法・作業療法
臨床事例を通してみた身体的疾患あるいは障害と神経症の症状の合併について
On the Psychoneurotic Symptoms Associated with Physical Illnesses and Disturbances
池田 由子
1
Yoshiko IKEDA
1
1国立精神衛生研究所児童精神衛生部
1National Institute of Mental Health.
pp.441-445
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101935
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精神神経症,あるいは神経症は,ふつうの次のように定義されている.「環境的原因,または性格的原因によって起る一時的な軽度の精神障害で,その本質的特徴は,それが器質的病変によってでなく,心理的原因によって起ることにある.」.環境の異常性が大きければ誰でも多少神経症的になるが,性格の異常性が大きければ平穏な環境にいても神経症的になる.したがって,身体的障害乃至疾患と精神神経症状の合併を考える際にも,この点を留意する必要がある.
神経症の分類としては,いろいろあるが,次のような分け方が多い.(1)神経衰弱(2)ヒステリー(3)心気症(4)不安神経症(5)強迫神経症
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