プラクティカル・メモ
携帯用折たたみ椅子式便座
工藤 俊輔
1
1東京都立心身障害者福祉センター
pp.47
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101834
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この便座は歩行不可能になった筋ジストロフィー症児が旅行などの戸外移動の際,和式トイレを使用しなければならない事態を想定して作製したものである.市販されている携帯用折たたみ椅子の坐布にただ穴をあけただけの単純なものであるが,折りタタミができ持ち運び易いということで他の障害で和式トイレの使用の困難なケースにも十分使用できるだろう.作製時の注意としては携帯用折たたみ椅子の足の部分が和式トイレの幅より広くなるようにすること,また坐布の穴の周囲を破れないよう十分重ね縫いしておくことなどがあげられる.
(筆者と患者自身の合作によるものをここに紹介した.)
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