プログレス
CP早期治療におけるOT,STの役割(2)/訪問指導(訪問教育)
梶浦 一郎
1
,
三沢 義一
2
1聖母整肢園
2筑波大学心身障害学系
pp.1037
発行日 1978年12月15日
Published Date 1978/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101789
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STの分野では,スイスMiss Mullerによる『Prespeech Therapy』がBobath法を基礎とした独自の方法である.彼女によると「はなしことば」を正しく発達させるためには,最も高度に協調された運動が必要であるとし,評価,治療が行なわれる.すなわち,評価では①全身の姿勢・運動Pattern,②感覚―運動発語,③言語受容と言語表現,の3点について行なうが,特に②については口周辺の運動,呼吸などについて10項目について詳細な評価がなされる.Prespeech Therapyとしては,まず全身の運動patternを正しく整えてから,口腔,口周辺の機能療法から,食事指導,呼吸および発声訓練へと進む.その技法は異常patternの抑制と正常patternの促通を含みPT的と云える.
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