プログレス
CP早期治療におけるOT,STの役割(1)/インテグレーション
梶浦 一郎
1
,
三沢 義一
2
1聖母整肢園
2筑波大学心身障害学系
pp.711
発行日 1978年10月15日
Published Date 1978/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101775
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CPに対する療育には多くの専門職によるチームワークが必要であることは当然であるが,なかでも,PT,OT,STは特に密接な協力関係をもちつつ主役をなして行く必要がある.しかしPTにおいて,治療の重点が超早期に移ってくると,OT,STの役割が不明になり,子供にとって片手落ちになってくる.治療効果についても,かってPTがそうであったように,従来のOT,STの技術だけでは限界が大きい.「はなしことば」「知覚」「上肢の巧緻動作」など高次の神経活動を必要とする機能の障害については,多くの研究がなされてはいるが,治療法については尚不十分である.CPにおいて,これらの障害を一次的にもっている場合もあるとしても,他方一次的な運動障害のために二次的に引きおこされることも多いと考えるならばそれを予防し,正しく発達させることはOT,STの有効な手法となる.
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