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特集 慢性関節リウマチと理学療法・作業療法
慢性関節リウマチ患者の頸部痛に対する ソフトネックカラーの装着
Application of Soft Neck Collar to Cervical Pain in Rheumatoid Arthritis
小野 敏子
1
Toshiko ONO
1
1中伊豆温泉病院
1Nakaizuonsen Hospital.
pp.241-245
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101657
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1.RAの頸椎病変
RAにおける頸椎病変,とくに第1,第2頸椎罹患は他関節罹患に比べてその頻度は少ないとされてはいる.一方,山本によるとdefinitまたはclassical RA患者,の20~40%に環軸関節亜脱臼を認めると報告されており,またMartel, W. などもRAにおいて頻繁に侵される部位として後頭環軸関節を指摘するなど,高頻度に侵される関節として示唆する文献も少なくない.
52年5月現在,当院入院のRA患者52例中,第1,第2頸椎間にレ線変化を示し,かつ頸部痛を有するものが11例,約21%に見られた.病期の進行したRAが多いという当病院の特殊性もあるとは思われるが,RAの頸椎罹患は決して少ないものだとは言えないと考える.
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