学会印象記
第12回日本理学療法士学会
濱島 良知
1
1東北労災病院リハビリテーション科
pp.117-118
発行日 1978年2月15日
Published Date 1978/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101630
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第12回日本理学療法士学会の印象記を書くようにと依頼をうけたのは昨年の春まだ浅い3月はじめの頃である.きけば前回の学会長に次回学会の印象記を書いてもらうのだそうで,これはえらいことになったと思った.というのは従来の学会印象記はいくつかの特定の研究発表をきいて論評を加えるという形のものであったと思うが,学会長の仕事は私の経験では学会行事を中心として準備からしめくくりまで前後3年がかりの仕事になり,次期学会でも会議や行事その他の役割があって多忙なので,会場をまわってゆっくり発表をきいていることもままならず,ご要望に応えられるかどうかと思ったのだが見聞の至らないところはご容赫願い大体の感想を述べることでお引きうけすることにしたのであった.本誌への掲載が編集の都合からおくれたので,読者は半年前の初夏の札幌を想起しながらこの拙文をお読みいただきたいと思う.
6月はじめの札幌は内地とちがってじめじめせず爽快な天候で晴れた日中は少し暑さを覚えるくらいだが朝夕はさすがに涼しさを感じる.会場の札幌市民会館は有名な大通公園のテレビ塔を眼前にして,かなり古びてはいるがそれだけにまた北国らしい情趣をもつ周囲の風景のなかに落着いた佇まいをみせていた.
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