Q and A
「肢体不自由児施設の展望などおきかせ下さい……」
秦 俊江
1
,
高松 鶴吉
1
1足立学園
pp.546-547
発行日 1977年7月15日
Published Date 1977/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101521
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Q1 高松先生は足立学園創立以来12年間,肢体不自由児施設と共に歩んでこられましたが,肢体不自由児施設のいわば歴史的展望というものをおきかせ下さい.
A1 肢体不自由児施設の原型は「学齢児を単独で比較的長期に入院させ,整形外科手術を中心とした治療を展開する」という形でした.しかし歴史的にみて,昭和40年頃に一つの転機がおとずれています.それはポリオ,関節結核などの従来の小児整形外科疾患の著るしい減少と,それにかわる脳性麻痺の登場です.そのため,私共は単純な整形外科的発想を超えて,近代的リハビリテーションチームの形成という,重要なしかし大変むずかしい課題に直面してきました.私共が勤務している足立学園は幸い時期的にもその時代に誕生しましたし,北九州という地の利(当市に九州リハ大がある)にも恵まれて,比較的順調にこのチームがつくられていったと思います.
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