Japanese
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特集 研究法
論文の書き方
Procedures of writing original articles
寺山 久美子
1
Kumiko TERAYAMA
1
1東京都心身障害者福祉センター
pp.614-618
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101282
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Ⅰ.はじめに
本誌の編集委員になってから,投稿されてくるPT,OT諸氏の論文を読ませていただく機会が増えた.内容は良いのにもかかわらず表現の仕方やまとめ方,全体の構成の仕方が悪くて書き直しをおねがいした論文も数多い.と云ってそういう筆者自身大した経験があるわけではない.ここに与えられたテーマ「論文の書き方」などが書けるとはとても思えない.しかるに,PT,OTの世界は現在全員未成年的であると云ってよい.その中で少しでも経験があればすぐこういう役まわりにならざるを得ないのが現実のようである.別掲する「資料」(本号631頁)をみていただけばわかるように,現在この系統の著書は沢山世に出ている.こうした本を熟読していただけば目的は達せられる.また論文の書き方も真に体得するにはまず書いてみること,そしてそれを師や先輩に厳しくチェックしてもらうことのくり返し以外にないと筆者は信じる.ここではその前提としてのオリエンテーションを行なうことにしたい.
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