The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 9, Issue 12
(December 1975)
Japanese
English
研究と報告
大腿四頭筋及びハムストリングスの運動学的分析(1)―Cybex machineを用いて
Kinesiological analysis of quadriceps and hamstrings Using cybex machine in normal subjects.
嶋田 智明
1
,
下畑 博正
1
Tomoaki SHIMADA
1
1九州リハビリテーション大学校
pp.865-871
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101133
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Ⅰ.はじめに
理学療法分野では幅広い年代層にわたり筋力を問題とした患者に遭遇することが少なくない.しかし我々セラピストは,これらの患者の筋力や耐久力を改善するに際し,どの程度の資料やデータを基礎として評価や訓練に臨んでいることであろうか.正常人の筋力さえ適切に把握していないのではなかろうか.例えば12歳の少年が大腿四頭筋筋力低下を訴えて来た時,この少年の正常筋力が膝屈曲90°位で約30kg,ほぼ完全伸展位で約その半分の15kg,であると,乏しいデータや体験から割り出して良いものであろうか.WilliamsとStutzman1)はこの点に関し,この種のデータ研究は,PTの基礎的知識として確立発展せねばならないものの一つであると強調している.そこで今回の研究では,Cybex machineを使用して,大腿四頭筋とハムストリングスを対象筋群として選び,正常人における筋収縮パターンを色々な面より検討し,等運動性概念の意義を混じえながら若干の考察を加えてみた.
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