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増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
機能障害へのアプローチ
筋力増強―等運動性訓練(Cybexなど)
Muscle Strengthening: Isokinetic Exercise.
三浦 敦
1
,
大井 淑雄
1
Atsushi Miura
1
,
Yoshio Ooi
1
1自治医科大学整形外科・リハビリテーションセンター
1Department of Orthopaedic Surgery and Rehabilitation Center, Jichi Medical School
キーワード:
等運動性訓練
,
求心性収縮
,
遠心性収縮
Keyword:
等運動性訓練
,
求心性収縮
,
遠心性収縮
pp.940-944
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107186
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はじめに
筋力に係わる問題は,古来からリハビリテーション分野のなかでも重要な事項のひとつである.等運動性筋収縮の概念は,“isokinetic movement”として,1966年Thistle,Lowman,Moffroidらが「Archives of Physical Medicine & Rehabilitation」で発表したのが始まりである.筋の収縮速度(運動速度)を一定にし,その可動する範囲すべてにわたって最大収縮を起こさせる訓練であり,等尺性と等張性の両方の特徴をもった抵抗運動のひとつである.これまでの等尺性訓練や等張性訓練では,最大随意収縮力の測定や負荷の設定,あるいは関飾角度における評価が難しいことなどが問題であった.この等運動性筋収縮の概念から,筋力の検査法あるいは評価法としてCybexやKin-Comなどのいわば筋力計が出現して以来,筋力の評価法としてのみならず,筋力訓練muscle exerciseとしての発展を遂げてきている.
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