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本の紹介/精神身体医学の理論と実際(各論1)―池見酉次郎編集/人類(ホモサピエンスへの道)―江原昭善著
金子 翼
1
,
中屋 久長
2
1府中リハビリテーション学院
2高知リハビリテーション学院
pp.532
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101063
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リハビリテーションとほとんど時を同じくして発展してきた「精神身体医学」の領域において,先駆的な仕事をされて来られた小児科・産婦人科・眼科・皮膚科・歯科口腔外科・内科の各々のパイオニアによって分担執筆された,日本におけるこの領域の恰好な啓蒙書である.
中でも,我々身体障害を対象に仕事をしているものにとって,特に参考になるのは内科の章における「災害神経症」の項であろう.この項は一応「災害神経症」というタイトルで始まってはいるが,いわゆる心因性運動障害について広く解説されており,その発症機転,診断の方法,治療等に関して,多数の症例をあげながら臨床的・実際的に書かれている.
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