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本の紹介/The Developmental Therapist ― A Prototype of the Pediatric Occupational Therapist ―by Barbara Sharpe Banus/「医療関係者のための社会保障入門」―佐藤進
佐藤 剛
1
,
小林 夏子
2
1九州リハビリテーション大学校
2松沢病院
pp.688
発行日 1974年11月15日
Published Date 1974/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100921
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近来BOBATH法等の神経発達的治療概念において超早期治療(very early treatment)が主にC.P.児を対象として問われているが,これは予防医学の重要性を示すものであろう.早期治療となると0.T.とP.T.は殆んど類似した評価と訓練を共に行い,又同じ基礎知識が必要となってくる.
この本は米国における小児科O.T.の為に書かれたものであるが,P.T.にとっても役立つものであろう.著者は作業療法士の役割を子供の発達評価,発達の促進,すなわち発達的観点から行う治療を行う事とし,“Developmental therapist”と呼んでいる.この為には子供の神経筋(neuro-motor),社会心理(psychosoial),視知覚-運動(visual-perceptual-motor)に関する正常及び異常発達を充分理解する事により,早期の予防とリハビリテーションに貢献できる事を強調する.
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