講座
骨X線像の基礎知識(2)―腰椎のX線像―異常像
大田 仁史
1
1東京医科歯科大学整形外科
pp.343-346
発行日 1971年10月9日
Published Date 1971/10/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100475
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腰痛を主訴とする疾患は,整形外科的な疾患ばかりではありません.内科的なもの,泌尿器科的,婦人科的なものなど,数多くの疾患が腰痛を主症状としております.しかし,理学療法室に依頼されてくる疾患となると,もちろん整形外科的なものがほとんどでありましょう.そしてまた,整形外科の外来に腰痛の患者が多いと同時に,理学療法室で腰痛を主訴とした患者を扱うことが多いことも,事実です.
理学療法室で扱う腰痛の患者さんに多い疾患は,若い人では椎間板ヘルニア,脊椎分離症が多く,年齢を経るに従って,変形性脊椎症,脊椎辷り症,骨粗鬆症,あるいはぎっくり腰やいわゆる腰痛症などが代表的なものでしょう.
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