Japanese
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特集 脳卒中
脳卒中の病理と臨床症状
Clinical and pathological aspects of cerebrovascular diseases
亀山 正邦
1
Masakuni KAMEYAMA
1
1浴風会病院
pp.225,233-238
発行日 1970年8月9日
Published Date 1970/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100341
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はじめに
脳卒中とは,脳の機能的または器質的な循環障害によって起こる症候群であり,この症候群を起こしうる疾患としては,脳出血,脳血栓症および脳塞栓症が最も代表的である.脳の血栓症と塞栓症とをあわせて,脳硬塞とよぶこともある.このほかに,くも膜下出血,硬膜下出血が問題になることもある.
脳卒中には急性期死亡例が少なくないが,ここでは,主として,脳卒中後遺症例について論ずることとする.このような後遺症例には,脳出血に比して脳硬塞が,はるかに多い.後遺症例における病変の局在と,その臨床症状との間の結びつきを考察することが,この論文の目的である.
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