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特集 老人医学とリハビリテーション
老年医学とリハビリテーションの考えかた
Geriatrics and Geriatric Rehabilitation
横山 巌
1,2
Iwao YOKOYAMA
1,2
1神奈川県老人福祉事業団七沢病院
2東京大学物療内科
pp.7-10
発行日 1969年4月9日
Published Date 1969/4/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100196
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老人人口の増加
国民の文化的・社会的水準をあらわす最もよい尺度の1つは,平均寿命であるといわれている.ローマ時代の平均寿命は23-25年と推定されており,わが国では明治24年から31年にかけて,男42.8年,女44.3年,昭和10-11年には男46.9年,女49.6年であったのが,昭和42年には,男68.9年,女74.2年となり,スカンジナビア3国やオランダなどの世界のトップ・グループに迫る勢いを示している.
平均寿命の延長は当然老人人口の増加をきたすわけであり,わが国の全人口に対する60歳以上の人口の比率は,昭和10年には7.4%であったのが,昭和30年には8.1%,昭和40年には9.7%となった.さらに厚生省の推定によると昭和50年には11.9%,60年には14.4%,70年には18.7%となり,75年には20.6%になるといわれている.
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