今月の主題 新鮮脳卒中
リハビリテーション
新鮮脳卒中のリハビリテーション
横山 巌
1
1神奈川県老人福祉事業団七沢病院
pp.84-85
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204569
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脳卒中のリハビリテーションは発病と同時に開始されなければならない.脳卒中のリハにおいて最も重要なことは付加的合併症(廃用症候群1)……拘縮・筋萎縮・骨萎縮・起立性低血圧・二次的精神障害・褥瘡など)の予防であり,これには特に専門的技術は必要としない.Peszczynski2)は,脳卒中患者のリハはその大部分が専門医の手をわずらわせる必要はなく,G. P. の手によって十分処理しうるものであると述べている.また,Feldmanら3)は発病後2カ月以内の82例の片麻痺患者を2群に分けて,一方にはPT・OTによる通常のリハ医療を,他方には看護婦による早期からの歩行訓練とADL(目常生活動作)訓練をうけさせてその効果を比較した結果,重度の麻痺を呈した患者では差がみられたが,軽症片麻痺患者では両者の間に差がみられなかったと述べている.以下,一般の診療所・病院で行なうべき新鮮脳卒中のリハの要点について述べる.
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