理学療法の器具
杉山式懸垂歩行補助装置
杉山 尚
1
,
沢木 信之
1
1東北大学鳴子分院内科
pp.53-55
発行日 1967年5月9日
Published Date 1967/5/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100026
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運動機能障害者に対する理学療法のもっとも大きな課題は,歩行能力の保持あるいは促進であろう。移動動作は人間本来の念願であって,特に歩行不能であるものが自らの足で歩くようになるということは,“人間の回復”にほかならない。
われわれは,主として脳卒中片麻痺のリハビリテーションに携さわっているのであるが,発症直後あるいは数年来臥床生活を送ってきた患者の,機能回復訓練の中における歩行開始の意義ははなはだ大きい。
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