連載 Motherへのまなざし・7
―ファン助産院―杉山富士子さん
宮崎 雅子
pp.610-614
発行日 2012年7月25日
Published Date 2012/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102235
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まずその人を受け入れる
井の頭線・浜田山駅で電車を降りて商店街を抜け,井の頭通りからさらに北へ小走りで道を急ぐ――お産の撮影でファン助産院に向かう時,私の胸の内には「お産に間に合いますように」という祈りと,杉山先生に会えるうれしい気持ちとが交錯していました。
杉山富士子さんとの出会いは1986(昭和61)年12月,暮れの押し迫った日でした。あるお産の教室で出会ったSさんに連れられ,初めてファン助産院に足を踏み入れました。年が明けた1月5日,Sさんは夫に支えられて杉山さんとスタッフの介助のもと,元気な男の子を出産しました。
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