鏡下咡語
医師国家試験出題基準(ガイドライン)雑感
沢木 修二
1
1横浜市大学耳鼻咽喉科
pp.1026-1027
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210432
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ガイドライン作製・改訂の経緯 医師国家試験がその目的を的確に果たすためには,試験問題の内容が常に「妥当な範囲」と「適切なレベル」に保たれ,より一層良質で均質な問題が出題されることが何よりも重要なことである。そのための実際的な方策として,試験委員が問題作製に際して準拠すべき客観的な基準をもつことの必要性が痛感され,昭和50年10月以降このような基準,すなわちガイドライン作製の作業が開始された。
これは医師国家試験出題基準(ガイドライン)に載せられた佐分利医務局長(当時)の序文である。そしてこの趣旨の通り,必須五科目(52年4月)についで選定七科目(53年8月)が完成し,公表された。耳鼻咽喉科は選定科目に属し,北村教授(千葉大,当時)はじめ6人の委員によって作製された。先生方の労を多とするものである。以後数回にわたる国家試験の出題は,おおむねこの基準に従って出題されたのである。
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