原著
側頭骨の解剖(そのII)—誰でもどこでもできる
鳥山 稔
1
,
皿井 靖長
2
1国立病院医療センター耳鼻咽喉科
2国立東静病院耳鼻咽喉科
pp.187-196
発行日 1985年3月20日
Published Date 1985/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209925
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側頭骨の解剖を知るために,前回ひとサラシ骨を,外側部より紙やすりを用いて,鱗状部の面に平行な面で,途中から耳管・顔面神経管に平行な面で削ったものを報告し,蝸牛の回転と半規管,顔面神経管を出した。
今回は中頭蓋窩に平行な面で,紙やすりを用いて削った。これは組織学的な内耳の研究に用いると同じ方法であるので,手術用の解剖と同時に,内耳の病理解剖所見の勉強にも役立つと考えた(永島医療器械株式会社で側頭骨は一つ6,000〜7,000円ぐらい)。
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