創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
咽喉頭—症候と疾患
口腔カンジダ
古内 一郎
1
1獨協医科大学耳鼻咽喉科
pp.818
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208760
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カンジダは健康人の口腔内でも齲歯や舌部などに比較的高率に検出されることから口腔内常在菌の1つと見做されている。それ故口腔カンジダ症の発症には宿主側の全身的要因が大きく関与する。小児科医や内科医が全身状態の指標として浅在性口腔カンジダ症(鵞口瘡)の有無を観察してきた理由もうなづける。
口腔のカンジダ症はこの他に口角ビラン症,口唇炎,深在性カンジダ症(潰瘍,角化形成)などがあげられる。
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