カラーグラフ 目でみる耳鼻咽喉科
慢性扁桃炎
蔣 中山
1,2
1横浜船員保険院耳鼻咽喉科
2横浜市立大学耳鼻咽喉科
pp.80-81
発行日 1977年2月20日
Published Date 1977/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208458
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扁桃(主に目蓋扁桃の意)が生理的炎症臓器とも呼ばれるのは,機能的,組織学的に常時慢性扁桃炎の状態下にあるからである(第1図)が,一般に臨床上,慢性扁桃炎を;①実質性増生型(第2図),2陰窩型あるいは陰窩の閉塞による膿胞形成型(第3図),③慢性類線維性退行型(第4図)に分け,組織学的に;①未成熟型.②成熟あるいは活動型(第5図),③退行あるいは被膜形成型(第6図),④萎縮,硬化,変性あるいは終末型(第7図)に分けられる。とくに炎症をくりかえした成人の扁桃は,肥大よりかむしろ埋没的であり,前口蓋弓の発赤,圧痛なとが印象的である〔第8〜12図参照〕。
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