鏡下咡語
泣く子のなやみ
昌子 尚介
pp.202-203
発行日 1975年3月20日
Published Date 1975/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208183
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毎日の診療の中で病気以外のことでわれわれを悩ます最大のものは,診療しようとすると泣きさわぐ子供たちであろう。われわれの診察の対象は普通では見えにくい狭い穴の中であり,しかも敏感な場所であるだけに,おそらく泣く子に一番悩まされているのはわれわれ耳鼻咽喉科医であろう。
おそらく泣く子をだまらせることの名人もわれわれの世界にはいらつしやるとは思うが,その技術も診療技術のひとつとして公表されてしかるべきだと思うのだが,どうもそういつた文献にはお目にかかれない。いきおい自分なりに苦労して工夫しなければなるまい。
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