特集 小児耳鼻咽喉科疾患
序文
pp.671
発行日 1972年10月20日
Published Date 1972/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207828
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耳鼻咽喉科領域には幼小児疾患が多い。中耳炎,副鼻腔炎,扁桃炎など,どれをとつても外来患者として占める割合は多い。ことに最近は疾患の早期発見,早期治療が叫ばれており,外来を訪れる小児の年齢は低くなつてきている。
幼小児疾患を扱うときに耳鼻咽喉科領域でありながら,まつたく新しい領域の問題として扱わなければならないことがあり,また何か他科領域のような異和感をもつことがある。これは小児科が内科領域で独立して存在し,また小児病院が独立して運営されていることを思うと,われわれ耳鼻咽喉科医自身にも,これら小児疾患を取り扱う場合には,成人領域と異なつた観点に立たねばならないことを教えている。
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