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編集室より
pp.45
発行日 1972年1月20日
Published Date 1972/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207736
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43巻10号の中のHunt症候群の論文に対して,塩釜市の河原田氏から2つの質問を頂いた。
第1は病原体について著者はウイルス感染は組織学的およびその他の検索から,その種別同定はできていないが確実のものとなつたという記載に対して,ウイルスが同定されなくても患者血清中の抗体価の明らかな上昇があればウィルス感染としてよいのではないかという質問である。著者からの返事ではその通りであると思うということであるが,Peitersenが行なつた補体結合抗体価の測定を追試した結果が発表されている。冨田寛氏は22例のHunt症候群患者についてVaricella-Zoster Virusの補体結合抗体価を測定し,18例に上昇を認め,ウイルス感染は確かであろうといつている(日本医事新報第2459号昭和46年6月)。
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