特集 最近の顔面神経障害の基礎と臨床
唾液腺と顔面神経
戸川 清
1
,
北村 武
2
1秋田大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2千葉大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.827-835
発行日 1971年10月20日
Published Date 1971/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207702
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I.はじめに
顔面神経(以下顔神と略)が唾液腺ことに耳下腺と解剖学的に密接な関係にあることは周知である。臨床的にも耳下腺部の種々の障害が側頭骨外顔神麻痺の主な原因であり,その予防あるいは修復の努力が諸家により報告されてきた1)-4)。われわれも幾たびか発表しているが5)-9),今回は特集の一環として,われわれが行なつている顔神機能保存ないし修復の立場からの唾液腺疾患治療ことに手術法の実際と,顔神麻痺の治療成績を紹介する。
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