薬剤
鼻アレルギーに対するタベジールの臨床効果—二重盲検法による
法水 正文
1
,
中村 正弥
1
,
坊野 馨二
1
,
南条 昭一
2
,
須賀 秋男
2
1東京逓信病院耳鼻咽喉科
2公立学校共済組合関東中央病院耳鼻咽喉科
pp.171-176
発行日 1971年2月20日
Published Date 1971/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207601
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Ⅰ.まえがき
抗ヒスタミン剤はアレルギー疾患のヒスタミン説に基づいて創案されたもので,1942年Halpernがはじめて抗ヒ剤の合成に成功して以来多数の抗ヒ剤が次々に開発されている。
抗ヒ剤はその抗ヒスタミン作用のほかに局所麻酔作用や中枢作用(鎮静あるいは麻酔作用)を有するものがあり,また抗ヒスタミン作用のみならず抗アセチルコリン作用,抗ヒヨリン作用,抗ノイリン作用,抗トリメチールアミン作用などをもつものもあるといわれ,さらに最近は抗セロトニン作用を有するものも現われ,それぞれの特徴が臨床的に利用されている。
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