特集 最近の薬物療法と問題点
副腎皮質ホルモン療法
熊谷 朗
1
1大阪大学医学部山村内科
pp.777-783
発行日 1968年10月20日
Published Date 1968/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492204011
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ホルモン療法の本来の概念からすれば副腎皮質ホルモン療法は副腎皮質機能不全症に対する代償療法に示されるごとく,たりない分だけおぎなうことが主体となるのであるが,現在副腎皮質ホルモン療法といえばむしろ抗炎作用を利用した大量療法が各科領域に広く使用されるようになつてきている。
このような薬理量の大量を使用するため,当然のことながらその裏腹の関係にある副作用が問題となつている。これをさけるために局所療法,たとえば慢性関節リウマチにおける関節内注入法や皮膚科領域における軟膏の使用などが広く用いられている。
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