Japanese
English
特集 咽喉頭部異常感について
咽喉頭異常感症とRoutine test
The Abnormal Sensation in the Laryngeal Region (Pharyngolaryngopathia) and its Routine test
大藤 敏三
1,2
Toshizo Daito
1,2
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
2下谷病院
pp.181
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203917
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- Abstract 文献概要
咽喉頭,上部食道の異常感の成立は決して単純なものではない。ここにおいて臨床家は十二分の準備をもつてまずスクリーニングにかけてその原因を分析していかなければならないので,私は現在の時点で究明され得た検査法を掲げて大方の便宜に付するとともに今後の究明法の指針,本態の発見に寄与することがあれば幸いと思う。
さて単純なる原因によらない本来の異常感症の愁訴,発症の病態は決して単一と平易なものではないと思う。本来の異常感の成立には,1)局所,2)全身,3)心理の3要因にまたがつて,多かれ少なかれまた質と量を異にして関連していると考えられる。医師がこの中から抽出して原因を判定する。
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