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副腎皮質ホルモン療法—外科領域における正しい使い方
落合 京一郎
1
,
駒瀬 元治
1
1東京医科歯科大学泌尿器科学教室
pp.921-929
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203494
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cortisone療法が関節リウマチに対して劇的効果を奏することがHenchら(1949)によつて立証され,その後膠原病,リウマチ疾患,アレルギー疾患をはじめ,多くの疾患に著しい効果のあることが認められている。今日では副腎皮質ホルモンは抗生物質とともに医療上でかくことのできない最大の武器の一つであるといつても過言ではない。またprednisone, prednisolone以後多くの誘導体が開拓され,臨床面で広く実用に供されている。しかしながら,副作用が少なくなつたとはいえ現在でもなお生命に危険をおよぼすほどの重大な副作用が,使用法や個人差によつて発現する可能性は多分にある。したがつてその使用にあたつては,今日でも十分注意が必要であることは,新製剤出現前と全く変りはないというのが実情である。
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